2025年のプライベート・バイオテクノロジー投資

2025年3月
2029-12-31
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トランプ2.0を念頭に置くと、米国食品医薬品局(FDA)やワクチンに関する一部発言にも見られるように、短期的にはボラティリティが高まると考えられます。しかし、ここでは一歩引いて、業界としての、そして投資家としての中核的な信念についてお話しします。

データ主導、科学的証拠主導の業界

私たちの業界はデータ主導、科学的証拠に基づく業界です。医薬品が承認されるのは、いまだ満たされていない医療ニーズが明らかになり、解決されるからです。これは、誰が政権の座にあろうと変わりません。これが業界の基盤であり、FDAが運営されている理由です。

業界のガードレールと法律

2つ目のポイントとして、科学やデータに基づく行動原理の先には、業界を保護するための仕組みや、意思決定を行う組織を保護する法律が存在します。例えば、ワクチンの承認を撤回することはほぼ不可能です。したがって、業界の進むべき方向性については、混乱があっても、私は比較的ポジティブな見通しを持っています。

とはいえ、これは極めて大まか且つ長期的な視点からの見解です。短期的にはボラティリティや混乱が生じる可能性があり、それは主にメディアの報道によって引き起こされるでしょう。また、市場は不確実性を嫌うため、株価は変動する可能性もあると考えます。しかし、長期的な視点からは依然として極めて前向きな見通しを持っています。

短期的な影響とM&Aへの期待

では、短期的にどのような影響があるのでしょうか。私は2つのネガティブな影響があると考えています。まず1つ目は、一部の発言にも見られるように、ワクチンに対する逆風です。新薬の承認や新たなワクチンの承認といった観点からは、影響は必ずしも明確ではありません。これは、米国では医療政策は州の制度によって運用されており、単に連邦政府によって一方的に強制されるものではないからです。2つ目の問題として、私が懸念しているのは、医薬品の価格に関する議論です。新政権の下で、これが最も注視すべき重要な問題です。

一方、私たちの業界を活性化させるM&Aについて、連邦取引委員会(FTC)が寛容であることはプラス材料と言えます。私が担当するプライベート投資さらには中小型株市場でも、多くの企業が大手製薬会社に買収されています。過去2年間でM&Aは大幅に減少していますが、中小・中堅企業を対象としたM&Aは増加すると予想しており、これは業界にとって良い兆候です。

まとめ

以上のことから、短期的には、報道によるリスクや混乱に十分注意する必要があります。しかし、実際よりも誇張されている部分が多いでしょう。科学的証拠の方がわずかに強力であるため、こうしたリスクが大きな影響を与えることは極めて困難だと考えます。

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    nilesh kumar

    ニレシュ・クマール

    バイオテック・プライベート投資・ヘッド