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エミリー・バニスター
- プライベート・クレジット、ディレクター
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ミドルマーケット融資に関するニュースが流れる中、数兆米ドル規模1に及ぶプライベート・クレジットは幅広いサブアセットクラスに支えられ、潜在的投資機会を秘めていると考えます。
7,670億米ドル規模のダイレクトレンディング市場に大規模な資本流入が起きていることは事実であり2、その混雑ぶりと競争の激化が融資の質の低下を、ひいてはデフォルトの増加を招くのでないかと危惧する声もあがっています。しかしながら、これはプライベート・クレジットの氷山の一角にすぎません。投資適格私募、成長融資、インフラデット、スペシャルティ・レンディング、資産担保融資を含め、異なるダイナミクスを持つその他多くのアセットクラスがあります。
私たちは、プライベート・クレジットを構成する一つのセグメントに対する昨今のメディアの否定的な報道は近視眼的ではないかと考えています。不変的特性が昨今の傾向と組み合わさって魅力的な投資機会を生み出していないか、一歩離れたところから冷静に見極める必要があります。
私たちの見解では、プライベート・クレジットはより幅広い意味で4つの包括的テーマに支えられ、これらが多数のサブアセットクラスにおいて潜在的市場機会を生み出しています。
その潜在的機会は驚くべき規模です。スペシャルティ・ファイナンスや商業用不動産などの資産担保融資市場における銀行の事業縮小の結果、プライベート・クレジットの市場規模が今後25兆ドル超に拡大し得る試算も示されています3。
プライベート・クレジットは多様でダイナミックな市場です。アセットクラスの一部のセグメントは資本流入に伴い、競争環境が激化していますが、それ以外のサブアセットクラスは不変の特性と昨今の傾向が相まって、目の肥えた投資家にとっては好機が生まれています。
アセットオーナーが機会を探り当て、リスクを掘り下げるためには、業種、アセットタイプ、地域全般について深い知識と経験を持つパートナーを見つけることが極めて重要です。特に、熟練のクレジット分析能力、引受能力はもちろん、長年の関係から築かれた幅広い取引へのアクセスが今後ますます重要になると言えるでしょう。
1”Preqin Global Report: Private Credit 2024” | 2Ibid. | 3Oliver Wyman, “Private Credit’s Next Act,” 2024. | 4S&P Leveraged Commentary & Data, 2022. | 5PitchBook, 31 March 2024. | 6Ibid. | 7Wellington analysis of PPM and Bank of America USPP Market Snapshot data.