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コナー・フィッツジェラルド
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2024年の米大統領選挙は、ここ数十年間、市場が経験したことのないほどの重要な結果をもたらす可能性があり、予測不可能でもあります。現段階では、両候補の勝率は五分五分のようですが、両党の今後を決定的に変えるようなサプライズが待ち構えている可能性もあります。
トランプ氏が政権を取った場合、特に共和党が議会の主導権も握った場合、通商政策や財政政策の構造的変化が予想され、金利市場は他のいずれの主要資産クラスよりも直接的に影響を受けると予想されます。民主党は大統領候補が最終段階に入って変わったこともあり、ハリス氏の政策アジェンダの具体的な側面はそれほど明確になっていません。大まかには、バイデン大統領の政策アジェンダを継承すると想定されます。しかし、ハリス氏がバイデン大統領より左寄りと考えられる部分(例えば、食品の「価格つり上げ」などに関する方針)については、詳細はほとんど明らかになっていません。
私たち投資家が今回の選挙で最も注視すべきなのは、通商政策、外交政策、財政シフト、そして金融政策であり、これらはインフレ、金利見通し、米ドルに影響すると考えられます。
不確定要素が多く、両候補が実際に打ち出し得る政策には大きな違いがあるものの、共通する事項については見落とすべきではありません。どちらの候補が勝利を収めるかにかかわらず、両候補とも、現状を打破するための国内・国外施策(企業助成金や税制から、移民に至るまで)を提唱しています。
こうした現状はポートフォリオのポジショニングにとって課題の多いシナリオです。今回の選挙では2つの重要な点があります。まず一つ目は、今回の選挙は(ハリス氏が勝利しても)極めて重要な変化をもたらすものの、市場への実際の影響は依然、予測困難であることです。二つ目は、選挙は基本的に五分五分の状態にあり、少数のスイングステート(激戦州)が勝敗を決めることになりそうだということです。
こうした2つの重要事項は一見して役に立たないように見えるかもしれませんが、最終的には私たちの決断の助けになります。実際の方向性はどうであれ、変化というものは元来、不安定なものです。私たち投資家は機会に乗じるとともに、ダウンサイドに備えるため、それに応じたポジションを構築しておかなければならないということです。
マルチアセットの観点からは、選挙結果がインフレと経済成長に重大な影響を及ぼし、その結果、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ経路にも大きな影響を及ぼす可能性が高いことが課題です。FRBの利下げ経路は、これまでもマルチアセットのリターンを牽引する最も重要な要因でしたが、今後12カ月についても同様であると見ています。残念ながら、両候補はインフレと経済成長に正反対の影響を及ぼしかねず、マクロ的観点からはポジションの構築を難しくしています。したがって、この先、資産クラスごとの動きに依拠するのが最善の方法かもしれません。資産クラスをさらに掘り下げ、ポジショニングの見直しとリスク管理に必要な柔軟性を持たせることに加え、今後の投資機会を活用できるよう備えることが重要と考えます。このことを念頭に、債券と株式の両資産について、当社ポートフォリオ・マネージャー3名に、今回の極めて不確実な局面にどのように対処しているかを質問しました。
コナー・フィッツジェラルド
現段階で選挙はあまりにも拮抗しており、予測は困難ですが、私が最も注目するのは、市場価格に最も大きな影響を及ぼすと考える「レッドスイープ(共和党が上下両院で過半数を占めること)」によるトランプ氏の勝利です。
トランプ氏は大統領就任当日に関税と移民規制を強化すると発言していますが、私はその言葉を真剣に受け止めています。私は、これらはいずれも長期的にインフレを引き起こすと見ています。また、トランプ氏は財政面での慎重さに欠けており、減税さえ試みる可能性があると考えています。こうした政策が積み重なって、長期国債にマイナスに作用すると見ています。他の条件が同じであれば、これはクレジット市場にとって好材料と考えますが、従来からスプレッドがタイトで魅力に乏しいことから、私は3~5年満期の割安な銘柄に注目します。
一方、ハリス氏が勝利すれば、継続性が担保されるため、ミスプライシングのリスクも軽減されると考えます。
とはいえ、バリュエーションは全体的に割高水準にあるようであり、米国のインフレ率が低下し、失業率がFRBの予想を上回るペースで上昇する兆しが見られる中、今回の選挙でボラティリティが高まるリスクが増していると見ています。現在、米国債をオーバーウエイトしていますが、バリュエーションが大きく変化した場合、ボラティリティに乗じて、クレジットに再びシフトする態勢でいます 1 。
キャンプ・グッドマン
大統領選挙が近づくにつれ、市場のボラティリティは高まると見ていますが、こうしたボラティリティは投資機会に結びつくことが多々あります。私は、特定の候補者に向けたポジションを取るのではなく、市場の混乱を最大限生かすことに焦点を当てています。リスク資産の価格は、選挙を控えてリスクプレミアムが異常に大きく拡大することから、歴史的に下落する傾向にあり、高利回りのクレジット・セクターにおいては有利な投資機会がもたらされます。
例えば、市場がトランプ氏勝利を予想した場合、予想される移民制限政策や関税により、国債利回りは上昇する可能性があります。一方、ハリス氏の勢いが増せば、市場では、経済成長の鈍化と増税に備えて、金利が低下し、スプレッドが拡大する可能性があります。
市場は選挙結果を見越して過剰反応することが多いため、アクティブなデュレーション管理やセクター・ローテーションの機会が生じます。私たちはポートフォリオに十分な流動性を維持しており、専門家チームとの緊密な連携により、こうした機会を素早く特定し、行動しています。これまでも選挙前の局面を乗り越えてきており、いったん市場が反応すれば、魅力的な可能性を秘めた投資機会を見つけることができると確信しています。
ティム・マニング
トランプ氏が大統領に就任した場合、米国株、非米国株のいずれにもプラスに作用すると予想されますが、移民規制や関税がインフレ圧力を上昇させる可能性があります。ハリス政権下で注目されるのは、法人税の引き上げ、国内生産への補助金の拡大、そして医療や薬価に対する規制強化と考えられます。
市場のボラティリティが異常に高まるリスク、そして大統領選が間近に迫っていることを踏まえると、グロース、クオリティ、キャピタル・リターン(投資総還元率)といった特徴を兼ね備えた魅力的なバリュエーションの銘柄に注目することがこれまで以上に重要だと考えます。私は、特定の選挙結果に合わせたポートフォリオのポジショニングは行っていませんが、ボラティリティが高まることで投資機会が現れると見ています。逆に、今こそリスク/リターン特性があまり好ましくない保有銘柄を洗い出す時だと考えています。なぜなら、こうした銘柄のバリュエーションや成長率は、消費者心理や金利の変化に敏感に反応する可能性があるからです。こうした銘柄を現時点で見直すことで、大統領選挙を控えてボラティリティが本格的に高まる前にポートフォリオの調整を行うことが可能と考えます。
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