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マイケル・メデイロス
- マクロ・ストラテジスト
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※下記は2024年11月6日(米国時間)時点のものであり、将来予告なく変更される場合があります。
トランプ氏が非常に二極化した米国大統領選挙の勝者となりました。共和党は上院の過半数議席を獲得した一方、下院の結果は本稿執筆時点では拮抗しています。極めて接戦の中、トランプ氏が二度目の大統領に返り咲いたことは驚くべき結果です。今後、すべての開票結果が集計され、トランプ氏が政権を発足させ、優先事項を定めていく過程で、より多くのことが明確になるでしょう。目先の市場反応に留まらず、長期的に投資家の皆さまに大きな影響を与え得る、私が注目しているいくつかのテーマをご紹介します。
トランプ氏の勝利により、労働供給の低迷、貿易財の供給減少、財政状況の悪化といった基本的なマクロトレンドが加速する可能性が高いと考えられます。それに伴い、近い将来のインフレ上昇と同時に、短期および中期的なインフレのボラティリティも上昇することが予想されます。これは、利回りとタームプレミアムの水準にとって極めて重要です。米国債利回りは米大統領選前からすでに大幅に上昇しており、過去数時間でさらに上昇を続け、今後もさらなる上昇の可能性があります。これは、10年物米国債の利回りが時間とともに5.5%〜6.0%の範囲に落ち着くとする私の中期的な構造分析と一致します。財政緩和に伴う供給サイドの削減は、利回りとタームプレミアムを構造的に上昇させる条件となります。共和党が下院の過半数議席を維持できなかった場合、民主党が減税と引き換えに歳出増加を認める可能性があることから、2025年から2026年にかけて財政緩和の可能性は依然として高いと考えています。
これらのマクロ経済のトレンドに関して、さらに詳しくご説明します:
全体として、こうした傾向は今後も継続すると考えていますが、トランプ氏の勝利によってそのペースが大幅に加速することになると考えられます。この選挙サイクルで注目すべき次の節目は、トランプ氏が誰を主要ポストに指名するか、そして政策の優先順位付けであると考えます。
以下動画(英語のみ)では、米国大統領選挙の結果を踏まえ、ストラテジストらがマクロ経済やマルチアセット投資、地政学への影響を議論し、考察します。選挙結果は市場や運用戦略にどのような影響を与えるのか?是非ご覧ください。